学生さんは社会人と同じクレジットカードを持つ事もできますが、学生ならばお勧めなのが学生限定のクレジットカードを持つ事です。
なぜなら審査が学生向きで甘いですし、学生カードは学生だけの特典がどのカード会社も付いているからです。
しかし、学生ならではのメリットが多い学生専用クレジットカードですが、デメリットは学生専用クレジットカードを発行している会社が少ない事です。
そこで、どのクレジットカードが良いのか、海外旅行傷害保険やマイルなどから学生カードだけではなく、学生が審査に通りやすいカードも含めて見ていきましょう。
海外旅行傷害保険は学生カードを選ぶべし
学生だと友人と夏休みを利用して海外旅行に行ったり、ホームステイをしたり、短期留学をしたりと海外に行きたいと思う機会が増えていきます。
そこで利用すると便利なのが、クレジットカードの海外旅行傷害保険です。海外でトラブルに会った時、保険金がもらえます。
そして海外旅行に関しては学生カードだと保険が付帯しているカードが多いので、学生カードをお勧めします。
楽天カードアカデミー(学生カード)
- 年会費無料
- 利用付帯(保険の対象になるためには、このクレジットカードで旅費を払うのが条件)
- 死亡 2000万円
- 傷害治療 200万円
- 疾病治療 200万円
- 賠償責任 2000万円
- 携行品被害 20万円(免責負担で3000円)
- 救援者費用 200万円
ライフカード(学生カード)
- 年会費無料
- 海外旅行傷害保険は自動付帯(旅費をこのカードで支払いしなくても、保険対象になる)
- 死亡 2000万円
- 傷害治療 200万円
- 疾病治療 200万円
- 救援者費用 200万円
- 賠償責任 20万円
- 携行品被害 20万円
三井住友VISAカード クラシックカード(学生カード)
- 年会費無料
- 海外旅行傷害保険は利用付帯
- 死亡 2000万円
- 傷害治療 50万円
- 疾病治療 50万円
- 賠償責任 2000万円
- 携行品被害 15万円
- 救援者費用 100万円
三井住友VISAカード クラシックA(学生カード)
- 年会費250円、初年度無料
- 死亡補償だけ利用付帯と自動付帯のミックス、他の補償は自動付帯
- 死亡 2500万円(自動付帯で300万円、利用付帯1700万円)
- 傷害治療 100万円
- 疾病治療 100万円
- 賠償責任 2500万円
- 携行品被害 20万円
- 救援者費用 150万円
学生カードで海外旅行保険が付いているクレジットカードは、上記の4つです。年会費が無料だと2000万円がどのカードでもMAX金額です。
そして、わずかながらでも年会費を払えば、三井住友VISAカードのクラシックAカードならば、保険金額が上がっています。
そして、保険金額は同じでも保険が利用付帯か自動付帯かはカード会社によって変わってきます。
旅費は両親のカードで支払うから、自動付帯が良い→ライフカード(年会費無料)か三井住友VISAカードのクラシックAカード(年会費250円、死亡補償が自動付帯だけだと300万円のみ)
自分のカードから旅費を払う→楽天カード(年会費無料)か三井住友VISAカードのクラシックカード
年会費が有料でも保険を手厚くしたい→三井住友VISAカードのクラシックAカード
年会費をどうするか、カードで旅行代金を支払うかで学生カードを選べば良しです。
ANAとJALは学生カードあり!学生だとマイルが貯まりやすい
学生がマイル重視で選ぶクレジットカードでも、選ぶべきは学生カードです。
マイルの世界でもクレジットカードは学生を優遇しているため、学生ならば学生カードを選べば審査を難なく通り、マイルの優遇も付いてきます。
マイルは海外旅行に行く時だけでなく、飛行機での帰省や国内旅行などにも飛行機を乗れば付与されるため、海外に行かない学生にも必見です。
では、日本の2大航空会社であるJALとANAのクレジットカードを見ていきましょう。
JALカードNAVI(学生カード)
- 年会費無料
- 100円のカード利用で1マイル付与、特約店は100円で2マイル
- 学生カードはマイルに有効期限なし
- 入会500マイルボーナス、入会後の初搭乗で1000マイルボーナスあり
- JAL国際線片道300マイルボーナスあり
- 語学検定合格でマイルゲット、友達紹介でマイルゲットなどあり
- JALカードツアープレミアム(年会費2160円が学生は無料)で、100%の積算率でマイル付与(通常は75%)
- ジェットスター利用で25%の積算率になる場合もあり
ANAカード(学生カード)
- 2017年3月31日までの入会で、在学中は年会費無料(キャンペーン以後の年会費は1242円)
- 入会で1000マイル付与
- 搭乗でボーナスマイル、マイルがある一定まで貯まったら段階的にマイル付与
- 積算率100%
これがJALとANAの学生カードのマイルが貯まる方法です。
JALの飛行機に乗る機会が多いのか、ANAの飛行機に乗る機会が多いのかでカードを選べば良いので、特に攻略はありません。
「JALかANAカードじゃないとマイルは貯まらないの?」と言う声も出てきそうですが、他のクレジットカードだとクレジットカードのポイントをマイルに交換できます。
しかし、搭乗マイルなどは貯まりません。ただし、提携カードの場合はフライトマイルが貯まる場合もあります。
楽天カード
- ANAから楽天ポイント、楽天ポイントからANAポイントへ交換可能
- ANA→楽天ポイント=1万マイル→1万ポイント
- 楽天ポイント→ANA=2ポイント→1マイル
ライフカード
- 1ポイント=ANAの3マイルで交換
- 「楽天ANAマイレージクラブカード(学生カードじゃない一般カード)」
初年度無料、次年度から年に1回の利用で年会費540円が無料 - 入会で5000ポイント付与
- ANAマイルを貯めるコースか、楽天ポイントを貯めるコースにするか選ぶ、後から変更も可能
- マイルコース→200円で1マイル貯まる、フライトマイルが貯まる
- ポイントコース→100円で1ポイント貯まる
マイルを本格的に貯めたいのならば、JALやANAの学生カード
マイルを貯めようか悩むのならば提携カード
ポイントをメインに貯めて、マイルに交換できれば良いならばマイルに交換できるクレジットカード
JALマイルかANAマイルかは、どちらに乗る機会が多いか検討して決める
マイルで学生がクレジットカードを持つのならば、以上の事を頭に入れておくとクレジットカードを選びやすいですよ。
学生が持つべき最初のクレジットカードは銀行系クレジットカード
海外旅行保険やマイルをひとまず置いておいて、まずは学生が最初の1枚で持つべきクレジットカードは何が良いか?と言うような最初の1枚にお勧めのクレジットカードを紹介します。
最初の1枚で選ぶべきクレジットカードは人によって色々な意見があるかと思いますが、私は銀行系クレジットカードの学生カードか、若者限定カードをお勧めします。
なぜなら、学生が最初の1枚で持つと言う事は、それが人生初のクレジットカードになる可能性が高いからです。
コンビニ系クレジットカードやアパレルショップのクレジットカードも良いのですが、人生初のカードとなると、どこでクレジットカードを使い、どのくらいの金額ならクレジットカードを自分が切るか迷う所だと思います。
私の場合、今ではどこでもクレジットカードが利用できればカードを使っちゃいますが、人生初のクレジットカードは、なんだか怖くてあまりカードを利用できませんでした(笑)
そのため、いくら良く行くショップであったとしても、そこでクレジットカードを切るかどうかは本人次第になる可能性があるのです。
「クレジットカードは後から請求が来るから、あんまり利用したら怖いな‥。」
と思ったら、その店のカードで特典があったとしても最初はカード払いが怖くてカードを切らない場合もあります。
銀行系クレジットカードならば、どこでカード払いしたとしても特約店はあまりありません。また、ショップのクレジットカードのように浪費してしまうのでは?と両親の心配が少しは軽くなります。
そこで銀行系クレジットカードでお勧めなのが、以下のカードです。
三井住友デビュープラス(学生カード)
- 年会費初年度無料、次年度から年1回の利用で年会費1250円が無料
- 1000円のカード利用で2ポイントが付与される所、デビュープラスなら2倍貯まる
- 入会後3ヶ月間は1000円で5ポイント貯まる
- 海外旅行傷害保険はなし
- 楽天へポイント交換できる(1000ポイント→5000円相当)
mufgカードイニシャル(若者限定カード、学生専用ではない)
- 年会費初年度無料、次年度から年1回のカード利用で年会費1250円が無料
- 20代限定クレジットカード
- 1000円で1ポイント付与の所、入会3ヶ月間はポイント3倍
- 月間10万円以上の利用でポイント50%アップ、3万円以上で20%アップ
- 海外旅行傷害保険が最大2000万円付き
この2枚をお勧めする理由
三井住友デビュープラスは学生カードで、学生でも審査が通りやすくて最初の1枚目から審査落ちして落胆する確率は低いです。
年会費が実質無料ですし、誰もが利用しやすい楽天ポイントへ交換できるのが魅力的なカードです。
mufgカードは学生専用カードではありませんが、若者限定なので学生も審査に受かりやすいカードです。また、海外旅行傷害保険が付いていて、旅行にもぴったりなカードです。
ポイント還元率が高いカードなども最初の1枚にお勧めですが、銀行系カードならば安心さがあります。
また、これからのクレジットカードヒストリーを築き上げていくのに相応しいとも言えます。
銀行系クレジットカードは審査が比較的厳しいのですが、学生カードや若者カードならば学生でも審査は優しく、ポイント優遇など今しかないメリットも多いカードです。
ポイント還元率で選ぶなら楽天カードとリクルートカード
何はともあれ、やっぱり学生はポイント還元率!と考えるのならば、お勧めなのが楽天カードとリクルートカードです。
還元率は1%超えで、学生だけでなく社会人からも人気です。
楽天カードアカデミー(学生カード)
- 年会費無料
- 100円で1ポイント貯まる
- 楽天市場利用でポイント4倍
- 楽天ブックスはポイント5倍
- 楽天トラベルで高速バス予約をするとポイント3倍
リクルートカード(一般カード)
- 年会費無料
- 100円で1.2ポイント貯まる
ポイントについて語るのならば、この2枚のカードが最強です。還元率が高く、審査も比較的優しいので学生でも利用できる可能性が高いです。
ライフカードも高還元率として知られていますが、基本的には1000円で0.5ポイント還元です。誕生月はポイントが5倍になりますが、デイリー使いならば楽天カードかリクルートカードがお勧めです。
学生におすすめのクレジットカードランキング
では最後に、海外旅行傷害保険、マイル、ポイント還元率とどのカードが一番バランスが良いのか、トップ5を決めていきます。
5位 三井住友デビュープラス
銀行系の安心さと、年会費の面で評価が高いカードです。最初の1枚に相応しいのですが、海外旅行傷害保険が付帯していないので5位止まりです。
4位 ライフカード(学生カード)
海外旅行傷害保険が自動付帯で、ポイントが誕生月は5倍とポイントも保険もWでメリットがあるカードです。基本ポイント還元率は低いのですが、それ以外は良いカードです。なので4位です。
3位 JALカード
マイルを貯めるのならば、このカードでしょう。語学検定合格でマイルが貯まるなどユニークな1枚です。日本に住み、マイルを貯めるなら一番お勧めカードです。
2位 三井住友クラシックカード
ポイント還元率は低いのですが、海外旅行傷害保険付きと銀行系クレジットカードで最初の1枚にもお勧めです。全体的にバランスが良いので、2位です。
1位楽天カードアカデミー
ポイント還元率と海外旅行傷害保険の充実さから一位です。マイルは貯まりませんが、マイルに交換はできるのでマイルを検討する人にも勧められます。
学生が作るべきクレジットカードまとめ
学生にお勧めカードはマイルやポイント還元率など様々な面からたくさんありますが、どれが一番大事で、二番目は何を選ぶかでカードを決めて行くのが良いですよ。
全部を取るとなると、年会費が高くなったりなどのデメリットも出てきてしまいます。何を大事にするか、親御さんと話合うのも良いですね。